経理部長の役割

稟議書

経理業務の門番=経理部長

日本の企業の数は約380万社といわれます。お金が動く限り、経理業務のない会社は存在しないわけで、経理部門の責任者が「経理部長」だとすると世の中には企業の数と同じだけの「経理部長」がいることになります。

もちろん全員が「経理部長」の肩書きを持っているわけではなく、別の役職名かもしれません。中小企業の場合、経理の責任者の仕事の中身は経理、財務が主で、そのほかに総務や労務といった業務を含んでいるケースも多いと思います。

厳密に言うと経理と財務は別物です。経理は、伝票の起票や会計データの入力、請求書・領収書の発行、支払業務、試算表の作成、決算事務といったところが一般的です。

一方、財務では主に今後の資金運用と、融資などの資金調達を扱いますが、お金の出入りを管理する業務の責任者という広い意味でここでは「経理部長」という言葉を使います。

経理部長・殿村直弘

経理部長・殿村のイメージ

ところで、今年最も話題のドラマといえばなんといっても「半沢直樹」です。残念ながらこのドラマの中にも経理部長は登場しません。しかし、「半沢直樹」の原作者、池井戸潤の別の作品『下町ロケット』には魅力的な経理部長が出てきます。

小説の舞台は佃製作所という小型エンジンや特殊バルブを製造する中小企業です。資本金は3千万円、従業員は200名、売上高は100億円といいますから中小企業というよりも中堅企業といったところでしょう。

この会社の経理部長が殿村直弘です。前任の経理部長の定年退職を機に、半年前にメインバンクの白水銀行から出向して来ました。(テレビドラマでは落語家の立川談春が演じていました。)

佃製作所は研究開発型の会社で研究開発費に多くの資金を投入していますが、なかなかそれが会社の業績に結びついていないため、銀行借入に苦労している様子です。

殿村は、周りへの遠慮もあるのか、社内になかなか溶け込めておらず、古参の社員からは「あの人、本当にウチのこと真剣に考えているのかなあ。心配してるのはカネのことばかりのような気がするんですよね。どこまでいっても銀行員というか」などと陰口を叩かれていました。

しかし、本当は本気で会社のことを心配していて、研究に資金をつぎ込む社長に対して「もう社長は研究者じゃない。経営者なんです。~せっかく上げた利益が研究費に消えていく~(研究をこころよく思っていない者が社内には何人もいて)このままだと社内、バラバラになってしまいますよ」と必死に進言します。社内では誰も言うことが出来ないと判断しての勇気のある行動でした。

さて、物語は、特許を巡る訴訟問題が起き、大口取引先からの受注がなくなるなどトラブルが続きます。そのたびに社長から「資金繰りはどうだ、殿村さん」と問われます。殿村は、銀行に頭を下げて回り、また銀行以外のルートでの資金調達にも奔走します。

そんな綱渡りの資金繰りで苦労している時に、佃製作所に特許の取得で先を越された大企業(帝国重工)から20億円での特許買取りの提案が持ちかけられます。

経理部長の殿村からすれば、喉から手が出るほど欲しい20億円でしょう。しかし、殿村は特許売却とその特許を使った新しいビジネス展開する可能性とを考えた場合、「どっちの選択が十年先の佃製作所にとってメリットがありますか」と皆に問い掛け、その場しのぎではなく会社の将来を見据えてリスクを取ることを提案します。

「資金繰りは他の方法でなんとか頑張りますから、もし資金繰りのせいで売るとおっしゃっているのならその心配は御無用です。」と社長に迫ります。

なんとも頼もしい「参謀」です。

経理部長の役割とは?

さて、そもそも「経理部長の役割」とは何でしょうか?

下町ロケットの殿村の仕事振りから、今回のコラムのテーマ「経理部長の役割」についてまとめてみたいと思います。

経理部長の役割
経営計画を予算管理に落とし込み、会社の資金管理を行うこと。
そして経営トップの経営判断の基となる経理面での業績管理、そして内部管理。

なかなか盛りだくさんの業務があって、かつどれも大変重要で管理能力、判断能力が問われるものばかりです。経理業務はいわゆる間接部門の仕事とされますが、どれも会社の経営に直接関わるものばかりであることが分かります。

さて、実際、中小企業の経理部長はそうした役割を果たせているでしょうか。

先日、訪問したある会社の経理部長は、「会社の玄関に置いてあるアルコール消毒液が無くなったら、補充するのが私の仕事です。」と冗談交じりに話してくれました。

こうした雑用は別にしても、もし経理部長が、例えば経理人材不足というような理由から経理部員の仕事(経理事務)に一部でも時間を取られ、上で述べたような経営幹部の立場からの計画策定や業務管理といった経理部長の本来業務に十分な時間を割けないとすれば、それは会社全体として大きな損失と言えるのではないでしょうか。

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