やっぱり、社長夫人は経理をするな!?

以前、本サイトで公開した「社長夫人は経理をするな!?」というコラムがあるのですが、ありがたいことにこのコラムが非常に人気があり、掲載から1年近く経過した今でも多くの方に読んでいただいています。

それだけ多くの方が「社長夫人が経理業務を担当する事の是非」についてお悩みなんだなぁ、と感じます。

しかし実際のところ、経理を担当されている奥様のホンネや、社長のホンネ、さらに従業員のホンネを聞くと、「やっぱり、社長夫人は経理をするべきではない!」との思いを強く感じます。

そこで今回は、社長・社長夫人・従業員の三者のホンネから、社長夫人が経理を担当することの是非について考えたいと思います。

奥様が経理を担当。社長のホンネは?

経理業務を奥様が担当している企業において、社長の皆様は、なぜ奥様に経理の仕事をお願いしているのでしょうか?

ポジティブな声としては、「妻にも会社の実情を知ってもらう良い方法だから」というものが挙げられます。

しかし、実際に良く聞かれるホンネは以下のような、ややネガティブなものが大半です。

  • 間接部門の人件費を削減したい
  • 会社の財務状況や自分の給料などを従業員に知られたくない
  • 勤務時間に関係なく、いつでも対応してもらえるので助かる
  • 節税対策として、妻に報酬を支払うために経理業務を担当してもらっている

奥様が経理を担当されている会社の社長さんは、心当たりがあるのではないでしょうか?

おまけに、「ミスが多いが、頼んでいる手前、指摘しづらい」「妻に経営状況を把握されているので、経費が使いづらい」「家庭内のパワーバランスが業務にも反映されていて実はやりづらい」など、「本当は妻に経理業務を頼みたくない」と考えている社長さんも多数いらっしゃいます。

経理を担当している社長夫人のホンネは?

一方、社長夫人のホンネとしては、以下のような声が聞かれます。

  • 数字は苦手で、経理業務に適性がないのに頑張ってやらなければならず、正直辛い
  • 子供が小さい間は、育児に専念したい
  • 親の介護もあり業務に集中できないので、本当は仕事を辞めたい
  • 従業員から「社長の奥さん」として微妙な距離感を感じることも多く、いつも気を使って疲れる
  • 本当は、結婚前にやっていた仕事をやりたい

こちらも、社長の奥様なら心当たりがあるのではないでしょうか?

従業員のホンネは?

そして、実は一番無視できないのは、従業員のホンネではないでしょうか?

  • 社長の奥さんなので、改善提案やミスの指摘がしづらく、業務に支障を来している
  • 奥さんのミスの対応に時間を取られて、ほかの従業員に無駄な業務が発生している
  • 奥さんの勤務態度が、ほかの従業員の士気にマイナスの影響を及ぼしている
  • 奥さんがキツく部下を叱責しているが、誰も意見することができない

など、「社長夫人」という立場上、どうしても生じてしまう公私混同がストレスの原因になっている事例が少なくないと感じます。

特に「経理」という、全従業員が絶対に何かしらの関りを持つ業務を社長の奥様が担当する事は、全従業員に何かしらの影響が及ぶと考えて間違いないのではないでしょうか。

成長の過程において、見直しが必要

とはいえ、起業当時は奥様が最も身近な人材として、様々な局面において力を貸してくれる心強い存在だった事と思います。

しかし、企業の成長に伴って経理業務に求められるスキルも高くなるものです。しかるべきタイミングで経理業務の経験値が高い従業員を雇用するか、経理業務を外注化するという事を考えていかなくてはなりません。

また、近年では電子ツールを導入する事で、業務の大幅な合理化を図ることも可能ですが、長年にわたり奥様が経理を担当されている場合、「今までこのやり方でやってきたから」という理由で、電子化が進まない事例も多く見受けられます。

経理業務を社長夫人が継続するメリット・デメリット

一般的に、例えば拡大志向の強い社長の場合、社内に夫人がいることで暴走気味の社長を抑える役目を果たし、経営のバランスをうまくとっている企業はたくさんあります。社長がアクセル、夫人がブレーキという関係です。その逆もあります。

社長の経営パートナーとしての社長夫人の存在意義は無視できません。

では、経理業務に関して社長の奥様がそれを 今後も継続していくことについて、「企業に対するメリットとデメリット」について考えてみたいと思います。

メリット

  • 会社の財務状況や社長の給料などを従業員に知られずに済む
  • 突然、退職されるリスクが低い
  • 報酬をコントロールしやすい
  • 人材採用コストがかからない

デメリット

  • 企業が成長し、経理業務の高度化が求められた時に対応し切れない
  • 「より良い業務フロー」や「業務の大幅な合理化」が導入されるきっかけが乏しい
  • 従業員のモチベーションのコントロールが困難な場合がありえる

デメリットを解消しながら、メリットも享受し続けるには?

上記のデメリットを解消しながら、メリットも享受するためにお勧めしたいのが、「経理業務の見直しと外注化」です。

特に、経理業務の主要部分となる以下の業務の外注化が大幅な経理業務の改善につながります。

  • 経理業務の全体を見直し、合理的なフローを導入する
  • オンライン会計ソフトなどの電子ツールを導入する
  • 経理業務の各種マニュアルを作成し、だれでも対応可能な状態に整える
  • 各種の業務の属人化を回避し、人材難に備える

一方、記帳代行や請求書発行代行などの業務は、「リアルタイムで最新の状況を把握できる」という点において、社内で奥様やその他の従業員が担当する方が良い場合も少なくありません。

もちろん、それらの業務もまとめて外注化する事で、奥様は完全に経理業務から離れて新たなステージへと移る事も可能でしょう。

経理コンサルティングという選択

当社では、「奥様が経理業務を離れたいが、現状では離れられない」「奥様には、会社の経営状況を認識してもらうために、今後も経理業務にかかわってもらいたい」といったお考えの企業様に、まずは経理診断を実施し、改善できるところから改善を図る「経理コンサルティングサービス」をご提案しています。

具体的なご提供サービス内容としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 業務フロー全体に対する改善点の洗い出し、および合理化に向けた新しいフローのご提案
  • デジタル化するべき業務に関するご提案と、導入支援
  • 外注化によってコストカットやリスク回避が可能な業務に関するご提案
  • 各種業務マニュアルの作成 など

より詳しいサービス内容は以下のページよりご覧ください。

経理業務改善実施のメリット

経理業務改善コンサルティングによって、経理業務全体の見直しと改善を図る事によって得られるメリットは以下のような例が挙げられます。

  • 経理業務担当者の負荷が軽減され、労働環境の改善が実現可能
  • 作業時間の大幅な短縮化を図る事ができる
  • ミスが見つけやすくなる、ミスが発生しづらくなる
  • 急な在宅勤務やテレワーキングへの対応が容易になる
  • 複数の従業員で業務をシェアする事ができる
  • 経営陣が、経理や財務の状況をリアルタイムで把握しやすくなる
  • 専門家による遠隔からの確認が可能になる 
  • 不正を未然に防ぐことが可能になる
  • 担当者の急な退職などのリスクに備える事ができる

経理業務のお悩みをお持ちの社長夫人の皆様は、是非一度ご相談下さい

当社では、経理業務を社長の奥様が担当されている企業様に対する経理業務改善コンサルティングで、状況改善のお手伝いをさせていただいております。

  • 育児との両立に悩んでいたけど、業務フローの見直しと部分的な外注化によって業務負担が軽減し、両立を果たすことができた
  • 常態化していた細かいミスがなくなり、より正確に経理状況が把握できるようになった
  • 業務時間について、従来比で30%の短縮化に成功した
  • 人材確保に苦労していたけれど、負担の大きい業務の外注化によってその悩みから解放された

そんなお声をお聞かせいただいております。

現在、経理業務でお悩みの社長夫人の皆様、一度専門家に相談してみませんか?

投稿者プロフィール

MARKコンサルタンツ
MARKコンサルタンツ
MARKコンサルタンツは、名古屋市中区に本社を置き、愛知県、岐阜県およびその周辺地域の企業様に経理業務改善のための様々なサービスをご提供しています。経理業務をはじめとする間接業務(Back Office)でお困りの経営者様を「気軽に相談できるパートナー」としてサポートいたします。

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