部長の役割

部長の役割とは

以前にこのコラムで「経理部長の役割」について取り上げました。今回ははじめに、少し範囲を広げて「部長の役割」について考えてみたいと思います。

部長とは部の責任者ということになります。同じ部長といっても会社の規模や制度などによってその責任や権限は異なりますが、筆者が考える部長の職責を果たすためにやるべき3つのことについてお伝えします。

その3つとは、業務の振り分け・管理の仕組み作り・職場環境の整備です。

業務の振り分け

一般的に仕事は組織の中の目的に合わせて組まれたチームが集団で取り組みます。高い業績を上げるには、部長は部下に適切に業務を振り分けなければなりません。漫然と部下に任せておくわけにはいきません。逆に自分がやったほうが早いからと、手や口を出したくなることもありますが、それは部長の仕事ではありません。

部長には、全体の状況を見て現状を分析し、目標達成に向けて適切な判断をすることや、トラブル発生時に解決策を講じることなどが求められます。

管理の仕組み作り

部長は管理職ですから、業務管理に力を注がなければなりません。しかし、重要なのは「管理すること」よりも「管理の仕組みを作る」ことにあります。

何かあってから管理の仕方を考える、どろなわ式の対応ではなく、「定期的なチェック」「マニュアルの策定」「全体での情報共有」など管理がしやすく、効果的な仕組みを整えます。仕組みが出来上がれば、部下への指示も明確になります。

職場環境の整備

働きやすい職場があってこその会社の業績です。業務に差し障る課題に配慮し、継続的に改善を心がけましょう。

第一に職場内の機器やシステムの導入といった設備面の改善があげられます。同時に部下がものを言い易く、風通しの良い雰囲気の職場をつくり、公正な評価をもとに信頼できる人間関係を築くことも部長の責任です。

部長は、部下より暇でも忙しくてもダメ

部長の仕事のしかたについて、元伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎氏は著書(「部長って何だ!」 講談社現代新書)の中でこう述べています。

『「私は毎日、懸命に仕事をしています」それは私に言わせれば、部長のあるべき姿ではありません。なかなか難しいことですが、部長は部下よりも忙しくてはダメです。部全体の状況をつかめず、いざというときに冷静な判断ができません。

かといって部下より暇でもダメです。普段は暇でも、いざというときには部下よりもはるかに忙しい。忙し過ぎても、暇過ぎてもダメ。この塩梅が非常に難しい。」』

さて、あなたの会社の部長がたの仕事ぶりは、どうでしょうか。

部長にしかできない仕事とは

部長がやるべき3つのこととして「業務の振り分け」、「管理の仕組み作り」、「職場環境の整備」をあげましたが、この3つを行うことで生まれる大きな効果のひとつが「人材育成」への好循環です。

厚生労働省の調査によると2017年に卒業した新規学卒就職者(大卒・高卒)の就職後3年以内の離職率の平均は大卒で32.8%、高卒で39.5%でした。

事業所の規模でみると、1000人以上の事業所では大卒が26.5%、高卒が27.4%でしたが、5~29人の事業所では大卒51.1%、高卒55.6%と半分以上が3年以内に会社を辞めている実態があります。最近はそもそも働く側が終身雇用を望まない傾向も強いですが、雇用する側にとって採用や研修のコストだけを考えても早期離職のダメージは少なくありません。

若者の離職率自体はこの10年間を見てもあまり変化はなく、今に始まったことではありませんが、前出の著書で丹羽氏はこう分析しています。

『入社後三年くらいで会社を辞めたいと考える人の多くは、ガッツや根性がないのではなく、(中略)、自負心が強く、自分の能力をたのみにしている人ではないでしょうか。「こんな仕事ばかりでは自分の持っている力が生かされない」「もっと違う仕事で発揮できるはずだ」。そんな思いについ駆られてしまう。

しかし、そこでの誤解は「永遠に今のような仕事が続く」と思い込んでいることです。』

「人材育成」は部長の仕事です。ミッドウェー海戦時の連合艦隊司令長官山本五十六の名言として広く知られ、多くの経営者も座右の銘にしているものに「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」がありますが、この名言には続きがあります。

「話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず」

部長が、部下の才能を見極め、適材適所に「業務を振り分け」、行き当たりばったりでない「管理の仕組み作り」によって構築された手法で仕事のやり方を指導し、「職場環境の整備」された中でコミュニケーションをとりながら仕事を任せてやれば、彼ら、彼女らは将来の会社を背負って立つ人材に成長するわけで、山本五十六の名言に通じるものです。

これが、いくらAIやロボットが活躍する時代になっても、部長にしかできない仕事だと思います。

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本日の1冊

そして、前出の著書で丹羽氏はこう述べています。

『自分を磨くことの楽しさを、仕事を通じて実感できるようになるのが人生の喜びだと思います。』

このコラムを読んで、部下に「仕事の意味」を感じてもらいたいと思われた経理部長様はぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい。

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